古いPCの活用(ゴミになるPCをよみがえらせる)



Windows 7 をSSDにクリーンインストール (ライセンス認証と Update が問題)

HP 5800SF CPUのグレードアップ(Cerelon 440 を Core 2 Duo E7500 に)

HP 5800SF の Bios Update

HP HP Compaq pro 6305 SF  CPUのグレードアップ(AMD A4-5300 APU を A10-5700 APU に)


◆Windows 7 を SSDへクリーンインストール(ライセンス認証と Update が問題)


SDRを導入したバンドスコープには、Win10時代になってお蔵入りになった Win 7 の古いPCを活用しています。このPCはHPの DC5800 SFというビジネス用デスクトップで、CPUはインテルのCerelon 4402GHz(シングル)という今では大変遅〜いPCです。
SSDを増設してWin7をインストール  
まずディスクですが、以前使用していて容量が小さいため使わなくなっていた128GBのSSDがあったので、これを導入し改めて Win 7 をクリーンインストールしました。

インストールに必要なプロダクトキーは元のHDDのモノですが、ライセンス認証はスンナリとは行きませんでした。

まずプロダクトキーを打込んでオンライン認証をかけても、エラーが出て認証されません。
そこでwebを検索すると Update をする必要があり → でもできない → では直接ウインドウズのサイトからダウンロード → IE8ではウインドウズのサイトが開かない → ではIE11のインストール → できない → では Edge? → これもできない!!! で、結局オンライン認証をあきらめて電話による認証にしました。

指定の電話番号につなぐと、現在はオペレーターでなく全てキカイ音声で認証作業が進行します。認証の画面にある数字をキカイの案内に従って電話機の数字を押して行くと、プロダクトキーが正規であれば6ケタ、8組の数字が順番にコールされます。これを順に間違いなくPCに打ち込むと認証OK!になりました。

作業自体は簡単ですが、電話機の番号キーを連続して打ったり、長い数字列を連続してPCに打込むので間違わ無いようにと緊張するので結構疲れました(キカイ相手だと「あ、間違ったからもう一度」とは言えない!)。このようにオンライン認証ができない場合はすぐ電話認証にした方が早いと思います。

次にクリーンインストールしたWin7を立ち上げると Update がエラーで動きません。この問題に対してはwebでいろいろな情報が見られますが、ここではWindows Update エージェントを最新バージョンに更新することで解決できました。ただし Update が始まると終わるまで3〜4時間かかります。

一旦終わって再起動させ Update を見に行くとまた「更新プログラムがあります」とあり、またダウンロード/インストールを行います。これを3回ほど繰り返すと何とか Update  は完了です。なおこの作業を行わないとRSP系のUSBドングルは動きません(別途ドライバーを見つけて手動でインストールすればできると思いますが)。

なおこの後 Win10 へのグレードアップを試みましたが、途中で「このPCプロセッサは重要な機能**がサポートされていません」というエラーメッセージが出てインストールはできませんでした。いろいろと調べてみましたが、どうもこのPCでは Win10 は無理なようであることが分かってきたので、Win7 をオフラインで使うことにしました。

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◆HP 5800SF CPUのグレードアップ(Cerelon 440 を Core 2 Duo E7500 に)


SSD導入の効果は大きく、他のプログラムを動かしていないこともあり起動は非常に速くなりました。最初はこれでSDR受信アプリを動かしていたのですが、何となくスペクトルの動きが引っかかる感じで、試しに2つのアプリを起動してみると同時には動かず、ガタ、ガタと交互に動くような有様で、これはもうCPUを変えるしかないと思いCPU交換にチャレンジすることになりました。

PCのCPU交換に必須な条件はソケットが同じであること、動作周波数(FSB)が使用するマザーボードに適合しているか、の2点です(消費電力が異なる場合ヒートシンクが十分であるか、も問題になります)。そこで現状のCPUを調べてみると、まずソケットはLGA775でこれに適合し、かつ速くなる CPUは Core2Duo シリーズが適当であることが分かりました(同じ Cerelon や Cerelon D は改善効果が少ない)。

インテルの Core 2 Duo シリーズも古いCPUですが、現状に比べれば2プロセッサでキャッシュは4〜6倍と相当速くなる見込みです。次にこのシリーズでFSBが現状と同じ(800MHz)CPUを探ると、E4000番台が適当となりました。

そこでフリマサイトで探してみると、この様な古いCPUはかなり安く出回っていることが分かり、ならばダメ元でも、と思ってCore 2 Duo E4400 2GHzを0.5Kでゲットしました。

BIOSエラーの表示  
このCPUでも十分早くなったのですが、ネットで探ってみるとこの HP DC5800 のマザーボードでは、FSBがこれ以上のCPUでも動く、という記事を見つけ、E シリーズでより速いCore 2 Duo E7500 2.8GHzを0.5Kでゲットしました(さらにE8300でも動くらしい)。

しかしこのCPUはFSBが1066MHzと現状より速いことなのが原因なのか、PC起動後ピーという音を発し冷却ファンがフル回転でゴウゴウ鳴る状態になりました。
また起動画面には図の様に Bios エラーが表示され、それを見ると Bios の Update が必要とあり、そう簡単にはCPUのグレードアップができないコトとなりました。

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◆HP 5800SF の Bios Update


これよりネットをいろいろと探した結果、同じ DC5800 で Bios Update ができたという記事が3例ほど見つかりました。その内2つの記事は「このHPのサイトからBios Updateファイルをダウンロードし、これを動かすとすぐできる」というものでしたが、まずそのサイトが良くある「今は無い」サイトで万事休すとなりました。

次に DC5800 BIOS uppdate で検索したところBIOSのダウンロードサイトに行きつき、目的のファイルをダウンロードするところまで行きました(Swsetup\SP51245\DOS Flash 内に入っているファイル)。
ところがこのファイルからどうやって Bios Update するのかが分かりません。

そこで3例目の記事を見ると他とは異なり「DOS起動USBを作成してこれにダウンロードファイルをコピーし、このUSBからPCを起動すれば良い」とありました。これよりまず窓の杜からrufusをダウンロードし、これを起動してDOS起動USBを用意します。次にこのUSBに先ほどのファイルを全部コピーし、このUSBから起動すると見事に Bios Update ができました!

CPUの交換     
もちろん再起動後はさっきまでゴウゴウ回っていたファンが「壊れたかな?」と思えるほど静かになりました。

この様に、この HP DC5800 のマザーボードは FSBが1066MHzでも動くということが分かりました。こうしてCPUを Cerelon(Single)2GHz からCore 2 Duo 2.8GHzに取替えた後のPCは凄まじく速くなり、FTdx3000とFT991のバンドスコープ専用PCとして十分使えることとなりました。
また何より捨てようと思ってゴミコーナーに鎮座していたPCを、わずかな負担で再利用できることとなり、最近では珍しい大ヒットになりました(ハカが生きた!)。

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◆HP Compaq pro 6305Sff  CPUグレードアップ(AMD A4-5300 APU → A10-5700 APU)


Win7 PCのCPUグレードアップがうまくいったので、その余勢をかってメインPCであるWin10のPCも同様にグレードアップしてみようと思い交換可能なCPUを探しました。

このPCもHP Compaq pro 6305 Sffという古いデスクトップで、Windows 10 をクリーンインストールしたものです。またCPUはAMD A4-5300 3.4GHz(Dualコア)、Trinityという世代のCPUです。

オリジナルのCPU AMD A4-5300 
これをグレードアップすることが可能なCPUを調べた所、同じ Trinity 世代で最上位のA10-5800 3.8GHz(Quadコア)が良さそうだと思いフリマサイトでゲットしましたが、これは1K以下と言うわけには行きませんでした。

この場合も前項と同様にBIOSのアップデートが必要ですが、全く同じ方法でスンナリCPUの交換ができました。しかしこの A10-5800 は今までの A4-5300 に比べTDPが100Wと大きく、その影響なのか以前より冷却ファンがゴウゴウ回る頻度が多くなりました。
そこでCPU温度表示アプリで温度上昇を見てみると、特にゲームなどでグラフィックスが短時間に変化する場合にはグングン温度上がり、60℃を超えるとファンの音が大きくなります。そこで今までとTDPが同じ65WのCPUとしてTrinity の A10-5700 3.4GHzを再度入手しました。このCPUでは同じアプリの使用でも最大50℃程度となり、冷却ファンの動作は今までと同じようにゴウゴウ回ることもなく大変静かになりました。

このようにCompaq pro 6305 Sffに少し深入りをしてしてしまいましたが、肝心の目的であるPCのスピードアップは、正直言って通常のブラウザ閲覧はもちろん、SDR受信アプリでもほとんど感じられませんでした(何故かグーグルアースが凄まじく速くなった!)。しかしCPU交換作業を経験したおかげで少し知識が広がったことと、全体で10K以下の費用で済んだことが成果かなと思っています。

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