自作アンテナ の紹介


 ◆7・18 釣り竿 ダブル ロータリーダイポール

 ◆10・24 釣り竿 トラップV ロータリーダイポール

 ◆14 釣り竿ダイポール

 ◆3.5・21 ワイヤートラップインバーテッドV

 ◆50MHz 4エレメント クワギ

 ◆144MHz 7/8エレメント キュビカルクワッド


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◆7・18 釣り竿 ダブル ロータリーダイポール


7と18のダブルダイポールを釣り竿で作り直角に交差させています。7の方は6.6mの釣り竿を使って、ヘリカル+センターコイルで何とか7MHzVDPを構成しています。コイル部分は別に作成しているのではなく、同じワイヤーをコイル状に巻き付けています。

釣り竿をマストに固定するV字金具は、アルミのLアングルをV字に、鉄製のLアングルを水平に配置しています。当初はこの水平部材を鉄の平板(3mm厚)にしていましたが、風の力はものすごく、アット言う間に曲げられてしまいました。なお釣り竿はアルミのLアングルにのせてUボルトで固定しています。

18MHzの方は釣り竿の中にワイヤーを這わせた直線形状ですが、釣り竿も短く軽いため金具はアルミのLアングルを組んだものです。またほぼ水平のDPです。

両者の給電点を一緒にすると、7MHzの方はそのままの寸法でOKですが、18MHzの方は少し共振点が上がってしまい調整が必要です。
 
釣り竿でヘリカル+センターコイル     アルミ/鉄製のLアングルによるV字金具
7MHzVDPの共振周波数は7.0付近でSWRは1.1、バンド幅は7.0〜7.07(SWR<1.5)で共振点が下過ぎますが、CWがメインなので良しとしています。
また18MHzDPは共振周波数が18.05付近でバンド外ですが、18.2までSWR<1.2なのでこのまま使っています。
 
7MHzVDP周波数特性           18MHzDP周波数特性
釣り竿を使ったダイポールアンテナはエレメントが軽いので架設が非常に楽です。また強風にめっぽう強く「タイを釣った」ようにしなって見ていると心臓に悪い様な状態でもめったに折れることはありません。

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◆24/10MHz 釣り竿トラップロータリーVダイポール


4.5mの釣り竿を使った24と10のトラップダイポールです。最初に共振周波数が24.5MHz付近のトラップコイルを作りますが、コイルの芯には直径26φ、長さ65mmの給水用パーツを使い、1.2Φのエナメル線を約12T巻きつけます。

コンデンサには5D2Vを使いその長さを調整して目的の周波数に共振させますが、これにはネットワークアナライザ、NanoVNAにワンターンコイルを挿して行いました。
 
トラップコイルの調整           C容量(同軸)の調整
共振調整は一般的には5D2Vの長さを短くする作業ですが、この場合ミリ単位で調整するためその切断は容易ではなく、シールドの網線が散らばることになるので、ここでは切断ではなくシールド部分を剥いて合わせました。

この方法だと作業が速く、また元に戻すことが可能で、かつ微妙な調整もできるのでオススメです。なお調整終了後は雨水対策を念頭にテープでぐるぐる巻きにします。
 
給電点からコイルまでのワイヤー長さは2.7mです。24MHzの調整はコイルのワイヤー接続点にヒゲをたらして行いますが、これには圧着端子を両端に付けた径2mmのエナメル線を長さを変えて幾つか用意しておき、その増減で行っています。

まずは24.9付近に共振点を持っていき、次にコイルの先に2.5mのワイヤーをつないで10.1付近に調整します。
この調整はいきなり釣り竿にセットして行うのではなく、まずタワーに給電部を吊って逆Vアンテナの状態で行い、次に釣り竿に這わせて再度調整します。なおコイルは釣り竿を中に通すようにセットしています。

24MHzの中心周波数は24.98MHz付近、10MHzの中心周波数は10.11MHz付近になり、SWRは24ではバンド内<1.3、10ではバンド内<1.2になりました。
 
24MHz周波数特性                 10MHz周波数特性
トラップアンテナは下位バンドのバンド幅が狭くなりますが、ワークバンドでは十分実用になります。またこのVDPは144CQと50の4エレクワギの中に、同じ高さで並行して設置していますが、両アンテナの特性変化は見られません。
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◆14MHz DP

釣り竿にワイヤーを這わせて作った14MHzシングルバンドのDPです。

釣り竿の長さは4.2mですが、3.95mのワイヤーに足りない分として1.2mの2φエナメル線を足し、先端を30cm程直角に曲げています。

シングルバンドなので細かい調整なしに共振点をバンド内に入れることができます。ここでは共振周波数は14.1MHz/SWR=1.16で、バンド内はSWR<1.4に収まります。ただエレメントが水平から両側に曲線を描いて落ちる形なので、SWRはあまり下がらないので、今後少し上向きに設置する予定です。


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3.5/21MHz トラップ・インバーテッドV


3.5MHzに出られるアンテナを、ということで21MHzトラップにワイヤーを継ぎ足し、何とか3.5MHzに共振させようと試みました。3.5MHzとなると直線にワイヤーを伸ばす距離の敷地はありません。そこであっちこっちにワイヤーを引っ掛け共振するかどうか試してみた結果、最終的な全体長さは次のようになりました。これより全長は約24mです。
ーー10.75mーー21Trap--3.3m-〇-3.3m--21Trapーー10.75mーー

 
 21MHz 周波数特性                3.5MHz 周波数特性
21MHz帯はバンド内SWR<1.3で問題ありません。また3.5MHz帯ですが、これも何とか3.5〜3.575MHzでSWR<1.5に収まっていますのでまずまずだと思います。ただ給電点の位置がタワーの下(マストの最低点より下)なので、受信用かな、とも考えています。
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◆50MHz 4エレメント クワギ


キュビカルクワッドに2本のディレクタを追加した4エレクワギです。MMPCによる計算ではディレクタをループにした場合と比較してほぼ同じゲインになります(ただしブームが少し長くなる)。

クワッド構成に必須なクロスマウントは、かなり昔(40年前?)アキバで購入しておいた金属製のモノがジャンクBOXにあったのでこれを初めて利用してみました。
 
4エレクワギ(CQ+2ディレクタ)        昔アキバで購入した金属製のクロスマウント
スプレッダは絶縁材をいろいろ試して見ましたが、強度的に良いものが無かったので根元をアルミパイプ、その先をプラスチックパイプで構成しました。
この時アルミパイプの長さは50cmで、これ以上長くするとエレメントに影響が出ることがMMPCによる計算で分かりました。
 
4エレクワギのスタイル        計算上のビームパターン(MMPC/MPCQ)
このアンテナの設計はMPCQ.NETで行いましたが、計算上のゲインは8.1dBd、F/Bは14dB、また共振点は50.24MHz、インピーダンスは48-j0.5Ωです。
 
このアンテナの設計はMPCQ.NETで行いました
が、計算上のゲインは8.1dBd、

F/Bは14dBです。
また共振点は50.15MHz付近で、SWRは1.1、イン
ピーダンスは48-j0.5Ω、50.0〜50.35でSWR<1.
2でした。

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◆144MHz 7/8エレメント キュビカル・クワッド


アルミパイプとアルミ線を使ったスクエアループのキュビカルクワッドです。ループの左右(縦)には外径6Φ、内径2.2Φのアルミパイプを、上下(横)には外径2Φのアルミ線を使っています。アルミ線をパイプに差し込む場合、アルミパイプの内径とアルミ線の外径差がわずかなので、ほんの少し曲げただけで差し込めなくなります。

ブームへの固定は、縦のアルミパイプの中央部分に家庭菜園用の絶縁パイプを通しこれをクランプで固定しています。給電部は強制バランを入れたプラケースを絶縁パイプに固定し、このパイプ内に同軸ケーブルを通しています。
 
スクエアループのエレメントと給電部     7エレメント・キュビカルクワッド
現在ではもう1枚追加して8エレメントにしています。8エレメントにしたのは、計算により手持ちの4mのパイプ(ブーム長)から可能なエレメント数だったのがその理由です。ループの構成はブームに並べたプラスチックパイプの先端に、アルミパイプ(左右)とアルミ棒(上下)を組合わせて構成しています。

8枚もあるとなかなか全部をキレイにカッコよく並べるのが難しいのですが、多少傾いたりズレていても、特性にはあまり影響しません。

このアンテナはMPCQ.NETで設計しましたが、計算上のゲインは11.4dBd、F/Bは15dBになり、ビームのキレはかなり鋭いです。
 
計算上のビームパターン(MPCQ)      8エレメント・キュビカルクワッド
また共振点は144.4MHz付近で、SWRはほぼ1.0、
144.0MHzから145.0MHzまでSWRは1.15以内
に入っています。

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